Side Job
理学療法士の副業の
始め方
今の職場を辞めずに、知識と技術をお金に変える方法を書きます。
僕が3つのクリニックでやってきた、院内で自費を始める順番です。
院内で始めるのが
一番リスクが少ない
副業というと、整体やアルバイトを思い浮かべるかもしれません。僕がすすめるのは、今働いているクリニックの中で、自費のサービスを始めることです。今来ている患者さんに提供するので、集客が要らず、開業資金もかかりません。
僕はこれをインソールでやりました。保険の中ではお金になりにくい技術でも、自費なら自分の収入になります。
始める前に
確認する4つのこと
就業規則を確認する
副業の扱いは職場によって違います。院内で始めるなら、経営者の了解を得ることが前提です。
保険の時間に自費を混ぜない
保険のリハビリと自費を同じ時間帯に混ぜると、混合診療になります。自費は保険をやっていない時間に行います。
保険の物販で利益を取らない
保険の中でインソールを出すなら、基本は材料費のままです。利益を乗せるのはグレーになります。
開業届と確定申告
売上が出るなら個人事業主の手続きが必要です。今はオンラインででき、インソールの販売だけなら確定申告もシンプルです。
制度の扱いは変わることがあります。実際に始めるときは、職場や関係機関に確認してください。
院内で始める5つの順番
周りに認められる
院内勉強会を開き、後輩の指導に使い、本気で続ける姿を見せます。上司は、本気か分からない話に時間を使いません。半年くらいはここに使います。
スタッフに作る
材料費くらいで、職場のスタッフに作ります。「歩きやすい」と感じた人が、担当の患者さんを紹介してくれるようになります。
保険の中で数を作る
まずは保険のリハビリの中で作り、実績を積みます。僕は年間80足作っていた時期があります。
主任、院長の順に提案する
いきなり経営者に行くと、主任がよく思いません。主任を味方につけてから、院長に持っていきます。
休診時間に自費で始める
水曜や土曜の午後など、保険の診療をしていない時間に場所を借りて、個人事業主として作ります。
通らない提案、
通った提案
通らないのは「自分が稼ぎたいから、やらせてください」です。本音にあったとしても、提案で言ってはいけません。「講習を受けたので導入させてください」も同じで、飽きるかもしれない人に上司は手を貸しません。
通るのは、職場のための話です。僕の場合、クリニックは患者さんから材料費の3,000円しか受け取っていませんでした。でも僕の残業代を入れると、1足に5,050円かかっています。つまり1足出すごとに2,050円の赤字でした。
これを数字で見せて、「件数が増えるほど赤字が増えるので、個人への委託にして自費にしませんか」と提案しました。1か月後に通りました。
いくらで売るか
最初から利益を狙わないでください。無料か材料費ほどのモニターから始めて、自分の力でお金をもらう経験を積むのが先です。
僕は1足15,000円のときと33,000円のときがありました。15,000円はたくさん出ますが、かなりしんどい。33,000円は高くて数が出ません。院内の自費なら、2万円前後が相場だと思います。
院内で難しいときは
職場が新しいことに消極的なら、外でも始められます。受講生には、歯科の休診日に場所を借りた人、職場のスタッフの紹介でピラティススタジオとつながった人、健康講座から始めた人がいます。
共通しているのは、「インソールできます」と周りに言い続けたことです。インソールはスポーツでもピラティスでも訪問でもつながるので、言い続けるとどこかで声がかかります。
正直に言うと、病棟は経営者までの距離が遠く、難しいです。訪問や通所なら、靴の販売から始めて、そのあとインソールにつなげる形があります。
待っている人が
一番多い
「ちゃんとできるようになってから動く」と言っている人は、なかなかお金に変わりません。未完成でも、周りに言いに行くことです。小さく始めて、近い人から味方にする。特別なことは何もしていません。
書いているのは筆者の経験です。収入の増加を保証するものではありません。
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書いた人:神谷尚紀(理学療法士)。整形外科クリニックで約10年インソールを処方。3施設でインソールを導入し、歩行分析アプリ SOLEAXIS を開発。
